「就労継続支援B型事業所に必要なスタッフとその役割」で簡単に就労支援事業所のスタッフについて紹介しましたが、仕事内容、必要な経験や研修の内容、求められるスキルについてもう少し踏み込んで説明いたします。
今回紹介する「管理者」の役割は、事業所の職員及び業務の管理等を行うこと、事業所の職員に基準等を遵守させるために必要な指揮命令を行うことです。
仕事内容
就労継続支援事業の管理者の仕事内容は、障害者総合支援法の施行規則により大きく以下の2つに分けられます。
・事業所の職員及び業務の管理その他の管理一元的に行うこと。
・事業所の職員に基準等を遵守させるために必要な指揮命令を行うこと。
従業員の業務の状況から施設利用申し込みに係る管理など施設の管理業務を全般的に担当します。また、従業員に対しては遵守させるため必要な指揮命令を行います。
必要な経験・研修
就労継続支援事業所で管理者として業務を行うには、必要な実務経験や資格要件に該当する必要があります。
以下の4つのうちいずれかが必要とされています。
・社会福祉主事資格要件に該当する者
・社会福祉事業に2年以上従事した経験のある者
・企業を経営した経験を有する者
・社会福祉施設長認定講習を修了した者
求められるスキル
就業継続支援事業所の管理者は、事業所全体を統括して管理する大切なお仕事です。そのため、必要とされる資格や経験の中には、会社を経営した経験や、主に行政で社会福祉によるサポートをおこなう業務(社会福祉主事)についての資格などが含まれています。
また、管理者は専ら当該事業所の職務に従事するものであることとされているが、利用者の支援に支障がない場合は、「当該事業所の他の職務」、「他の事業所の職務」のいずれかとの兼務は可となっています。その場合は、管理業務だけでなく、他の業務も並行して進めていくスキルも必要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
就労継続支援の管理者は、施設全体の管理を担当する必要があるため、全てを自分だけで業務を進めるのではなく、従業員と協力を得ながら施設を運営していく必要があります。
そのため、施設全体に気配りをして、従業員に対しリーダーシップを発揮しながら業務を進めることにやりがいを感じるお仕事です。