居酒屋さんに就労継続支援事業所の利用者さんを派遣すると、どのようなお仕事をお手伝いしてもらえるのか紹介いたします。
就業継続支援事業の仕組みはこちらの記事(就労継続支援という制度について)で解説いたしましたとおり、一般企業で雇用契約を結び就業することが難しい障害をお持ちの方が、自分にあった仕事をすることができる制度です。
利用者の障害の内容及び程度により、得意な作業や不得意な作業がありますが、利用者さんの特徴をうまく把握して、得意な作業を提供することで、一般企業のお仕事も問題なく対応することがほとんどです。
以前の記事(パチンコ屋さんのお仕事をお手伝いする)ではパチンコ屋さんに利用者さんを派遣してお仕事をお手伝いするケースを紹介しました。
今回紹介する居酒屋さんでも、お手伝いできるお仕事はたくさんあります。
居酒屋さんのお仕事とは
居酒屋さんの仕事にはどのようなものがあるでしょうか。
居酒屋さんの主な仕事はホールでの仕事、キッチンでの仕事の二つに分かれます。
ホールでの仕事は、注文をとったりテーブルの掃除をするなどお客様と多く接する仕事です。
お客様とのコミュニケーションをとったり、臨機応変に注文をとったりする必要があります。
また、大きな声や笑顔で元気な返事ができる等明るく接客できることや、業務中は重たい食器や料理を運び店内を移動し続けるため体力も必要です。
キッチンでの仕事は、調理はもちろん、料理の下ごしらえや食材の在庫管理などお店で出す料理に係る多くの仕事を担当します。
接客が不要なので人とのコミュニケーションは少なめですが、手際よく作業をこなしていく要領の良さや、こまめな手洗いや調理の下ごしらえ等やるべきことを確実に行える丁寧さが必要です。
居酒屋さんの仕事をお手伝いしてもらう
利用者さんには居酒屋さんのどのような仕事をお手伝いしてもらえるでしょうか。
利用者さんの能力と性格にもよりますが、以下のような作業はしっかりとやり遂げることができると考えています。
ホールの仕事では、テーブル上の小皿や調味料等の残量を確認し、必要に応じて交換する、お客様が帰った後のテーブル掃除とセッティング、閉店後の店内やトイレ清掃。
キッチンの仕事では、料理の下ごしらえ、皿洗い、キッチンの清掃、食材の在庫管理。
いかがでしょうか。
開店前に店内の清掃や料理の仕込みをお手伝いしてもらうと、ある程度準備が整った状態で始業時間を迎えることができます。
社員さんやアルバイトさんがこれらの作業をやらなくてよくなれば、時間の余裕ができ、従業員の雰囲気がよくなったりスキルアップに意識が向き始めたりするでしょう。
就業継続支援事業所B型の利用者さんは、雇用契約を結んでおらず人件費の発生も少なくすることが可能です。
まとめ
利用者さんの特徴をうまく把握することで、居酒屋さんのお仕事のうち、店内の清掃、在庫のチェックや料理の下ごしらえ等を中心に多くのお仕事をお手伝いしてもらうことが可能です。
その結果、社員さんやアルバイトさんの時間的な余裕ができ、従業員のスキルアップやお店全体のサービス向上が見込まれます。